映画を楽しむ 「肉体の森」

フランス・ドイツ映画です。
原題は、森の底に。

1865年の南フランスの村へひとりの流浪人の若者がやってきます。
その男は教会の階段でひとりの女性と顔を合わせます。
そして、男は女性の家を毎夜覗きます。

女性は医師の娘でした。
男は医師の家に障害者を装い貧民として施しを受けます。
男は医者の家族にマジックを見せて魅了します。
男は娘とふたりになったときも娘に得体の知れない魔術をかけて
娘を犯します。
そして、男は娘を連れて流浪の旅にでます。
ふたりは森の中で共に過ごします。

男に導かれる女と導く男。
やがてふたりは警察に発見され男は裁判にかけられ懲役12年。
女は、結婚して男の子を生みパリへ行きます。

この映画の女性は、あるときは自らの意思で男と生活し、あるときは
正反対のことを裁判で喋りという多少サドっけのあるひとでした。
この点、男は女の度胸のよさに感服するばかりです。