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読書を楽しむ「浮穴みみ 月の欠片」

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刀は寒いところに置くと細かい破片になる

物語の序章
奉公人の目の前で3人の男に旦那様が匕首で刺され殺された。

時代は、江戸から明治になったばかりの頃。
元会津藩出身の青年琢磨が東京へ出てきて築地の明石町
外国人居留置近くの西洋茶店都鳥に書生として寄宿する。

そして、切腹を装った殺人事件が発生する。
牛鍋屋の主人が切腹死体で発見される。
主人は百姓の出で切腹するのはおかしいと書生たちが推理
する。
そして、主人の素性を調べると若い頃悪事を働いていたことが
わかる。
木挽町の原っぱでは、上半身裸の男が腹を一文字にかききって
死んでいた。
そして、そばに鋼の破片が落ちていた。
書生のひとりが鋼の破片を持ち帰り顕微鏡で指紋を調べた。

古き良き時代の忠義一途なひとが犯した悲しい物語。
江戸時代であれば敵討ちと言われたかも知れないが明治の
時代では警察官がいて犯罪なる事件。

時代物がお好きな人にはお勧めです。
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