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読書を楽しむ「女のいない男たち 木野」

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これで、読み終わり

最後に読んだ短編は「木野」。
ひとの苗字だった。

木野はスポーツ用品を販売する会社に17年間勤めていた。
彼は出張が多く、旅先から自宅マンションに戻ったら妻が
ベッドで会社の同僚とSEXの最中だった。
このことで彼は会社を退職し離婚手続きを始めた。

木野には叔母がいて青山で喫茶店をやっていたが、その
叔母が伊豆のリゾートマンションへ引っ越したことで、その
店をバーに作り替えた。
そして、バーのマスターとなり、店では趣味のジャズを流し
聴いていた。

木野は、不要になったマンションを売却しローンの残金をを
支払い残った金を妻と折半した。
そして、会社の同僚にも怒りや恨みの気持ちがなかった。

木野は自分を誤魔化して自分が傷ついたことを胸の奥に
閉まっていたが、やはり女がいない男になって、その寂しさに
気づき涙するという内容。

女と生活を共にした男なら、女がいない寂しさを思い出し
切ないと感じる気持ちになる。
この短編で、作者は男には女が必要だということを言っていると
勝手に解釈しているが当っているかどうか。

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