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映画を楽しむ「柘榴坂の仇討」

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時代の波に飲み込まれ苦悩する男ふたり

ひとりは主君の仇討に生きる侍、ひとりは俥引きとして生きる元暗殺者

彦根藩士志村金吾は剣の腕を見込まれ主君井伊直弼の警護担当になる。
この後、金吾はせつという妻を娶る。

安政7年3月3日雪の日。
主君は警護の者60名を引き連れて江戸城桜田門へ向う。
出立の時に雪が積もっていたので雨合羽を着用した。

桜田門に通りかかったときにひとりの浪人が訴状を持って
立ち塞がった。
金吾は、その浪人から訴状を受け取ろうとしたとき斬りつけ
られた。
金吾は男を追って路地に入った。
その頃、行列は17名の暗殺者に襲われ合羽を着ていたせいで
刀も抜くことができず金吾が戻ったときには全員が切り殺された。

金吾は、切腹することも許されなかった。
それは、父母が自害したことにも関係していた。
金吾は、暗殺者のうち逃亡した5名の男を探し出し仇討することを
命じられた。
そして、逃亡者4名が他界し残り1名を探し続けた。

そして、13年の歳月が流れ時代は江戸から明治になった。
金吾とせつは長屋に住み、せつが働いて生計を立てていた。
廃藩置県が行われ彦根藩も無くなったが金吾は最後のひとりを
探し続けた。

新橋駅の出口で俥引きをしている直吉は、長屋に住む離縁した
母親の娘に慕われていた。
直吉は、独り身でひっそりと暮らしていた。
直吉は、暗殺者の最後のひとり佐橋十兵衛の仮の姿だった。

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13年の時を経て、ふたりが出会ったのは仇討禁止令が布告された
日だった。
金吾は客として直吉の人力俥に乗った。

その日は、雪が降っていて椿が雪に隠れひたむきに咲いていた。

仇討の決着は、映画を観てのお楽しみ。
たいへん良い映画を観たと言うのがわたしの感想です。

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