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読書を楽しむ「原田マハ 花々」

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沖縄の離島を舞台にした、沖縄病の女性たちの物語

前に読んだ同じ作者の「カフーを待ちわびて」の登場人物も
出てくるが続編とは違った。

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都会で働く30歳手前の女性が生活や人生に飽きて沖縄へやってくる。
そして、居心地のよさにそのまま居ついてしまうようなひとのことを
沖縄病というらしい。

沖縄の与那喜島のダイビングショツプタナカには、そんなアルバイト店員が
ふたりいる。
ひとりは、35歳までフリーターをして、この島に来た奈津子。
ひとりは、岡山出身の純子。

そして、ふたりは島にリゾートホテルができることでダイビングショツプタナカ
も閉店し石垣島へオーナーは家族と転居することを考えていた。
このため、ふたりもこの島から出て行くことになる。
オーナーも東京出身者で会社を辞めてこの島に家族と来たひとだった。

最初に奈津子が突然フェリーで島を出た。
純子は、この島に帰郷した成子と知り合いになる。
成子は、東京で結婚し夫は公務員で自らは都市開発企業でP/Jリーダーを
していた。しかし、夫とは結婚5年で離婚した。

奄美大島の離島加計呂麻島には、集団見合いで友達についてきた知花子
がカフェ「木綿のハンカチーフ」を経営していた。
ここに成子が訪れ知花子と知り合いになる。

純子は、与路島を訪ねたあと成子の仕事を手伝ったが岡山の病院に入院
している母親が亡くなり地元にアパートを借りてフラワーショップで働いている。
このとき、奈津子は、南大東島にいた。

純子、奈津子、成子は連絡を取り合い、純子だけが自分の居場所が見つかった
と言って物語りは終わる。

女性4人を花に例えて、またなぜ離島にきたかの経緯や離島から都会で働く
女性の経緯などを交え、その中のひとりの女性が居場所を見つけるまでを
描いている。

沖縄の離島を舞台にした本が好きで読んでいます。


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