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映画を楽しむ「しあわせのパン」

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絵本「月とマーニ」
「大切なのは、君が照らされて、君が照らしてくれることなんだ」

東京から北海道の洞爺湖湖畔に移り住んで宿泊施設付きパンカフェ
「マーニ」を経営する夫婦とお店を訪れるひとびとの物語。

夫は尚、妻はりえ。
マーニはパンとコーヒーのお店。
1階のテーブル席からは湖畔が見え、夜は月が輝く。
2階は宿泊場所になっている。
お店の名は、りえがお気に入りの絵本「月とマーニ」から名づけた。
常連客は、農家を営んでいる子沢山の広川一家。
山高帽をかぶりアコーディオンを弾く阿部さん。
ガラス作家陽子。
鉄道のポイント切り替え作業員の青年山下。
そして、郵便屋さん。

-夏-
沖縄旅行を彼氏にすっぽかされたOLがキャリーバックに水着を
たくさん入れて訪れる。
夫婦は、傷心の彼女のために誕生日を祝ったり、山下くんが
案内役をして彼女に付き合う。
やがて、彼女が東京にバスで戻ろうとしたときに山下くんが
オートバイでやってきてふたりは東京へ向う。

-秋-
パンカフェ「マーニ」の前にはバス停がある。
そのバス停に小学生の女の子未久がバスが来ても乗らずに
佇んでいた。
りえが見つけお店に連れてきてパンをご馳走した。
未久のお母さんはこどもを置いて出て行った。
お父さんは帰りが遅く、未久はかぎっ子だった。
尚とりえは、父と娘においしいパンとかぼちゃのスープを
出してふたりの間のわだかまりを取り除いてあげた。

-冬-
当りは一面の雪。
駅にいるという老夫婦から電話があり尚はワゴン車で迎えに行く。
ふたりは銭湯を経営していたといっていたが奥さんは認知症の
ような表情をしていた。
老夫婦は、死に場所を求めてきたような気がしたのでふたりは
お店の常連を呼んでみんなで食事を楽しんだ。
老夫婦に月を見せてあげた。

-春-
尚とりえは、老夫婦の夫から手紙をもらい、手紙には妻が亡くなった
こと、銭湯を再開したことが書いてあった。
ふたりはお店を訪れたひとびとにしあわせのパンをボックスに入れて
郵便屋さんに郵送をお願いした。

パンカフェ「マーニ」を訪れるひとは訳ありですが、ふたりが一生懸命に
おいしいパンをつくり、コーヒーと一緒に出すとその客の悩みが解消
されるというメルヘンチックなストーリーです。
「マーニ」で癒されたいひとにはお勧めです。

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