読書を楽しむ「垣谷美雨 あなたの人生、片づけます」
水沢春花はマンションの1LDKでひとり暮らしのOL 大手生命保険会社の広報部に勤めて10年になる 部屋は四十平米もあるが様々な物が部屋に散らばっていた 世間で言うところの”汚部屋”だった 見かねた両親が大庭十萬里に手助けを依頼した 彼女こそ部屋だけじゃなく 人生そのものを整理する片づけ屋だった 春花は同じ会社の資産運用部にいる小笠原悟史と付き合っていた。 つきあいは5年になり、小笠原には妻子がいた。 春花は32歳、小笠原は41歳でこどもはふたりいた。 春花の同僚の綾子は結婚していてこどももいた。 月に1回くらいに割合で自宅マンションでホームパーティーを開いていて 春花も誘われていた。 パーティーには男女がほど同数で参加していたが春花は2歳の美咲の子守を いつもさせられていた。 春花の部屋の<片づけられない度>は三段階評価の重症と大庭に評価された。 大庭は春花に「もしも明日が人生後のゴミの日だとしたら、どうしますか?」 と質問を投げた。 捨てるべきか、保管すべきか、それが問題だ。 片づけ屋はだらだらがよくないといっている。 ケース1清算より。