読書を楽しむ「桜庭一樹 じごくゆきっ」
東京で雪が降った一月の終わりに 花の16歳の女子高校生・金城は クラスの副担任の24歳の中村由美子先生と かけおちすることになった 放課後の教室で声をかけられ、先生のうわさ話で時間を過ごした後で 先生に「逃げましょうか?」と言われた。 この時の先生のくどき文句が「じごくゆきっ」だった。 有楽町で電車を降りてデパートで洋服をふたり分購入し、ゲームとお弁当 も購入し、駅のトイレでフリルの服に着替えた。 ふたりは東京駅から夜汽車に乗った。 由美子先生は学園ドラマの見すぎで脳がいかれているというのがクラス の評価だった。 お弁当を食べた後で先生が砂丘が見てみたい言って、鳥取に行先は決まった。 先生が逃げましょうと言ったことには訳があった。 その理由を、それを書いてしまったらネタバレになる。 思出せば若さゆえに行動できた昔は良かったと誰もが思うそういうことなのだろう。