読書を楽しむ「大阪大学蛋白質研究所編 どうして心臓は動きを続けるの?」
蛋白質のしくみを学ぶことで これが生命にとって基本的な物質であることを知る タンパク質=プロティン。身体の構成要素の約20%はタンパク質で、60%は水。 皮膚・爪・毛髪・心臓など身体の中のさまざまな器官がタンパク質でできている。 タンパク質はアミノ酸を鎖のようにつなげて体内でつくられるが身体の中で つくられないアミノ酸もある。 必須アミノ酸と言って食事で肉や魚から取り入れている。 成人で毎日40~50グラムのタンパク質を摂取する必要がある。 人間の病気はタンパク質の異常が深くかかわっている。 食べ物はアミノ酸に分解され、小腸に吸収され、人の遺伝子に従って体に必要な タンパク質へと再び合成される。 タンパク質の30%がコラーゲンで臓器に含まれている。 タンパク質は熱によって変性し機能が障害される。 個体はさまざまな器官からなり、それぞれの器官は多くの細胞からかたち 作られている。 赤ちゃんの細胞は元気だが、細胞は老化し、最終的に老化細胞となる。 このため細胞の働きの良し悪しが重要になる。 細胞の老化はさまざまな傷が要因となっている。 紫外線や放射線は細胞に含まれるDNAを傷つける。 DNA障害は修復できるが修復能力を上回るDNA障害起こると傷は修復されない。 健康に寿命をまっとうするには、過度のストレスを避けて、傷の数を少なくし、 十分な栄養と睡眠をとって傷の修復を行う。 細胞の老化は、寝不足や喫煙や食品添加物、過度な運動、心理的ストレスなどが要因。 病気は生体内で正常に機能している分子に欠陥が生じたり、ほんの小さな変化や 老化が起こったりすると誘発される。 病気になるかどうかの予測ができるための研究もすすめられている。 誰かがひとのためにと研究を続ければ未来は明るい。