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読書を楽しむ「吉田篤弘 神様がいる街」

CIMG7258.JPG1c14f39e5c4d8ae7f5d06e0b1bb1ec7d-nos84vtpvw9wm1uiv9w805jmu1yanzqxbf00wkw1wc.jpg                                神保町、神戸「神」がつくから「神様のいる街」?                           <ホテル・トロール・メモ>                                      こどもの頃から文章を書くことが習慣になっていた。                                         神戸に滞在しているときに備え付けのメモパッドに物語のような、詩のような、                           日常であるような創作に関することを書き留めまとめたものがホテル・トロール・メモ                            となった。但し、ホテル・トロールは架空のホテル。                               <二匹の犬の街>                                                    二匹の犬にあいさつして始める街歩きは、二匹の犬にガイドされるように                                  ふたつの面を味わっていた。                                                神戸の高架下にある丸玉食堂は注文すると”店のお兄さんが肉めし海側の                                  お客さん”とか”山側のお客さん”とか伝えた。                                      ホンモノもニセモノもたいていのものは神戸で買っていた。                                   同じものでも東京より神戸で買う方がふさわしいと思っている。                        神戸の街のほどよい「狭さ」が好きだった。                                     本を一冊買うのも東京で帰る本を神戸の元町で買っていた。                                 彼女とは学校で知り合った。                                      一年中、学校をサボって神保町の古本屋に通っていたら落第となった。                        落第したことで彼女と同じクラスになった。                              高校生の終わりから結婚するまでのあいだに起きたことを神戸と神保町と                     いうふたつの街を中心に書いたものが”二匹の犬の街”                            神様がいる街とは、うまい題名のつけ方だと感心した。                             お正月は神様をお招きしておせちを食べる。時期的にどんぴしゃな本でした。


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