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ケーブルTVで映画を楽しむ「 山 桜 」

 yamasakura.jpg                                         山桜に手繰り寄せられた男と女                                        男は正義を貫き、女は熱い想いを胸に秘めた                                          男と女の幸せのまわり道                                     東北地方の風景が映し出され、お墓の前で手を合わせる 武家の                                       女性(お内儀)野江が出てきます。                                                             一度目の結婚で旦那に先立たれ、二度目の結婚をして いますがこどもはいません。                                         武家のお内儀野江は、帰り道畑の近くに咲いている山桜を とろうとしますが手が                                       届きません。                                                                 このとき後ろから声を掛けた武士がいました。                                                   武士は、桜の枝を折って野江に渡します。                                                        武士は手塚と名乗り、「幸せに暮らしていますか」と野江に 訪ねます。                                          手塚は、依然野江との縁談があった相手でした。                                                   しかし、ふたりはこのとき顔をあわせるのは初めてでした。                                         野江は、実家に寄り桜を生けて、嫁ぎ先へ戻ります。                                         嫁ぎ先の姑は、野江の帰りが遅いことや夕食の仕度が できていないとイヤミを                       言います。                                                  野江は、二度目の嫁ぎ先でも出戻り女として扱われて いるようでした。                       野江の嫁ぎ先は金の亡者の一家でひとに金を貸しては 利ざやを稼いでいました。                     手塚は、剣の達人で剣術を指導していました。                                     手塚の藩は、毎年年貢の取立てが厳しく、農民は食べることにも 窮していました。                          藩の実権をひとりの男が握っていて私腹を肥やしていました。                                 このようなときに、手塚が知っている農民の家族がふたり亡くなりました。                           手塚は、実権を握っている男に対し城内で刃傷沙汰を起こします。                                 このようなことがあったときに野江は、旦那が手塚を侮辱したことに 怒り離縁されます。                      野江の実家の母は、「あなたは回り道をしているのですよ」といいます。                         なかなか良い縁談に結びつかない娘を諭したのです。                                    野江は、手塚の家に山桜を手にして訪ねます。                                   手塚は、母ひとり、子ひとりでした。                                                訪ねたときに野江が名を名乗ると手塚の母は、「あなたが野江さん でしたか。                     息子があなたの話ばかりします。いつか訪ねてくると 思っていました」と言います。                      このとき、野江ははじめて幸せを感じていました。                               映画は、ひとりの武家の娘が2度の出戻りを繰り返し、一度縁談を 断った相手に                     偶然あって相手のやさしさを知り、しかしそのときは 他人の妻で幸せとはいえない                       境遇にあって我慢していましたが 離縁されたことにより自分は回り道をしていた                   ことに気がついて、好きな ひとは今は牢につながれてどのような処分が下されるか                    不明という状況の 中で自分の幸せを感じ取るまでを描いて終了します。                      このあと、ふたりはめでたく結ばれるのか、手塚は切腹になるのか                               そこまで描かれずに終了します。                                              いい映画です。 野江という女性も素晴らしい。                                藤沢周平の世界が好きなひとには、オススメです。                                    時代劇専門チャンネル


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