ケーブルTVで映画を楽しむ 「小川の辺」
藩命は妹の夫である親友を討つことだった 藤沢周平の原作です。 藩で1.2を争う剣の達人がふたりいました。 ひとりは達人の妹を嫁に貰いました。 妹を嫁に貰った男が藩に対して農政改革の意見書を提出します。 武士の世のことで一介の藩士が上に向かって意見するなど 命と引き換えの重大事でした。 そして意見書を出した男は脱藩しましたが藩ではもうひとりの 達人に脱藩した男を 斬れと上意を出します。 命じられた男は、妹は斬らないといって奉公人を連れて脱藩者を 討ちに旅に出ます。 妹が脱藩者と一緒になったきっかけは不明ですが、妹は幼き頃より 奉公人と行動を 共にしていて嫁入り前にその身を奉公人に捧げていました。 妹と脱藩者は行徳宿に住んでいるのを奉公人が見つけ出してきました。 やがて剣の達人ふたりは妹の留守に対決します。 対決の場所は小川の辺。 脱藩者は破れ、妹は兄に向かって刀を抜きます。 今で言えばなにも悪いことをしていないのにご政道に口答えしたために 脱藩した男と 剣術の腕を見込まれた男が偶然妹の旦那だったというだけで 敵味方に別れて剣を交わる という理不尽なお話。 結果は、観てのお楽しみ。 時代劇専門チャンネル