読書を楽しむ「百田尚樹 カエルの楽園」
アマガエルの国は凶悪なダルマガエルの侵略によって 毎日のように仲間を食べられていました 64匹のアマガエルが安住の地を求めて旅に出ました。 旅の途中の荒れ地で10匹が命を落とし、大きな川でイワナに襲われ24匹が命を 失いました。 この後、カラスに襲われ、トノサマガエルやアカガエルの支配する国を通り、 ヒキガエルの国へ辿り着きました。 この国は毎日5匹のアマガエルを生贄として差し出ししなければならない国でしたが 旅に疲れた仲間たちは大半が残りました。 残った8匹のアマガエルは旅を続けました。 森でヤマアカガエルに襲われ、生き延びたのはソクラテスとロベルトの2匹に なりました。 2匹は当てもなく歩き続け、背の高い草むらを抜けて、湿原に出ました。 水の中へ飛び込んだが2匹を襲うものは何もいませんでした。 突然1匹のツチガエルに声をかけられ、「ここはどこですか」と確認したら 「ナパージュの王国」だと言われた。 ナパージュの王国はツチガエルに選ばれた元老たちによって治められていた。 三戒という法律があり施行されてから一度も他のカエルたちに襲われたこと はなかった。 カエルたちは三戒によって国の平和が守られていると思っていた。 王国は崖の上にあり、アマガエルたちが見たナパージュの王国は「カエルの楽園」 だった。 崖の南側には巨大な沼地がありウシガエルが住んでいたが王国は襲われなかった。 アマガエルが調べたら襲われない理由は国の隠れ王として鷲がバックにいた。 平和のために争わないことを選んだカエルたちの過酷な運命の書。 読んで見れば、考え方はいろいろあるが襲われたら平和で暮らすことはできない。