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読書を楽しむ「松嶋智左 虚の聖域 梓凪子の調査報告書」

CIMG7629.JPG                                  就職難の時代に公務員は誰しもが欲しがる仕事だった                                           梓凪子は県警の警察官になったが5年で退職した                                  今は、駅前にある所長を含めて3人の興信所に勤務している                            姉の未央子とは犬猿の仲だが、姉の息子の輝也が14歳の誕生日の                                    2週間後の夜、百貨店の屋上から飛び降りて死んだ                           姉から輝也の死の真相を調べて欲しいと依頼があった                               14歳の中学生が遺書もなく飛び降りて死んだ。                                   凪子は学校という聖域に足を踏み入れることに躊躇していた。                                         学校は苛めによるものでないという証拠を探していた。                                     警察は事件性がないことから自殺と判断していた。                                          興信所の仕事は人の裏側にある隠しておきたいものを見つけることだった。                            凪子は学校の調査結果を姉に代わり聞きにいった。                                          同じクラスの生徒から嫌がらせを受けていたと疑われる節があるとの報告を受けた。                              担任は嫌がらせが行われた事実を把握していなかった。                             元同期の女性警察官に事件のことを確認したが教えてもらえなかったがメールで                     事故の前後に向かいのビルに人影があったと連絡が入った。                       百貨店に行って飛び降りを目撃した店員に話を聞いた。                         姉からは小学校時代からの友人がいたことを教えられる。友人の名は澤下拓人。                   中学で一緒にバスケ部に入ったが2年の夏休み前に仲違いした。                        凪子は2歳のときに母を亡くし、長姉の未央子が雛子、三千雄、凪子の面倒を見ていた。            そして、父が亡くなった3年後に姉は妊娠しこどもが生まれた。それが輝也だった。            姉は家を出てシングルマザーになった。輝也の父親は誰なのか知らなかった。               凪子は駐車場に車を停めてアパートまで裏道を歩いている時に男3人に襲撃された。               凪子は輝也の自殺が絡んでいると思い、輝也は殺されたのかも知れないと考え始めた。             学校関係者、輝也の友人、姉の不倫相手、不倫相手の家庭などすべての鍵は人々が                  ひた隠しに守って外部に話せないことが原因だった。                              そして、衝撃のラストでなぜ姉が犬猿の妹に事件の真相を依頼したかが判明する。                 多分、世の中で起きている事件と呼ばれるものは人々がひた隠しにしていることが               動機ではとこの本を読んで思ってしまった。


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