読書を楽しむ「久保田 信 不老不死のクラゲの秘密」
不老不死の動物が存在する その名は「ベニクラゲ」 ドイツ人の大学生がベニクラゲの繁殖習性を観察していた時に、ベニクラゲが奇妙な 行動をとることを知る。退化して肉団子状になり、死ぬと思われたクラゲがポリプ (水の中で暮らせる形)なったことを目撃した。 蝶が芋虫になるというようなことが起きたらしい。 普通クラゲは泳げなくなると海底に沈んで、ゼラチン質の部分が退化し、触手は消え、 肉団子のような形になり、すべてが海中に溶け去ってしまうがベニクラゲだけが そうならなかった。 クラゲは2つの異なる体のつくりを持っていて、ひとつは水の底で暮らせる形とひとつは 浮遊・遊泳する形になる。 ベニクラゲが死なずに若返るからと言って、人間が不老不死になれるのか?と本書は 問うているが何故若返るのかが解明されていない。 ただ、地球上に不老不死の動物がいるということを知っただけでも本を読んだ価値はある。