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読書を楽しむ「行成 薫 僕らだって扉くらい開けられる」

CIMG7817.JPG                                 シングルマザー音無希和の4歳の娘・和歌が3ケ月前に忽然と姿を消した                                  母親が思い当たるものは娘が「超能力者」という事実だけだったが                                      警察の反応は微妙だった                                                            娘は言葉を使わなくても、相手に思うを伝えることができる                                    「テレパシー」という超能力を持っていた                                  和歌の父である男は希和が妊娠したことで希和を捨てた。                                  シングルマザーになる道を選び、支援が手厚い町へ移住した。                                      和歌は3歳を過ぎても全くしゃべらないこどもだった。                                             同じ町でひとりの老人と知り合いになり、和歌のことを話したら、老人が脳を活性化                               する薬をくれた。                                                   得体の知れない薬を飲ませることに抵抗があったが、もしかしたら効くかも知れないと                           言う気持ちで薬を和歌に飲ませた。                                     数週間を過ぎて一言も声を発しなかった和歌が希和を呼んだ。                               但し、和歌はしゃべっているが口は動いていなかった。                         希和は駅前のロータリーで手製のビラ配りをしていた。                               そのとき男が女性を人質に取って騒いでいた。                                          希和の近くにいた津田という男が隣にいた女・亜希子に犯人の男の胸ポケットに               ライターが入っていると告げた。次の瞬間、犯人の男の胸元から火が噴いた。               希和は直感的に超能力だと思った。                                      希和は津田に今のは超能力ではないですかと詰め寄った。                        津田は希和を駅前にある食堂へ連れて行った。                                 そこにはいろいろな超能力者がいた。                                   ひとりは念力が使え、ひとりは火を操ることができ、ひとりは金縛りの能力があった。                 希和は薬をくれた老人のことを話し、その老人のことを知っていると津田が言った。              老人の名は敷島喜三郎。駅を中心とする一帯の土地を所有する資産家だった。                 女性を人質に取った犯人は食堂のタレに液体を混入していたところを見つかり逃げて               女性を人質に取った。                                         食堂の客の中に、いろいろな超能力者がいるということは過去に何度もタレの中に液体が             混入されていて食堂の客が超能力者になったと推測された。                          超能力者のひとりがサイコメトリーができることから和歌の居場所を特定できた。                  和歌は敷島が所有する美術館に監禁されていた。そこは難攻不落の扉で防御されていた。                                 超能力者たちは美術館から和歌を救出できるのか?                           ストーリーとしてはなんとも楽しい。                                  謎の液体がどのようにして開発されたのかも読んでいくと分かる。                       結局のところことに当たるにはチームワークが必要だということになる。                    自己中ではダメだ。


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