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読書を楽しむ「平岩弓枝 新・御宿かわせみ お伊勢まいり」

CIMG8005.JPG                                      江戸が東京と呼ばれるようになった時分                                                 大川端の旅宿「かわせみ」は春早々に二度も大嵐に襲われ                                   宿の修復を余儀なくされた                                      そんな時、日本橋で古美術商を営んでいる畝千絵がかわせみの女主人るいを                                        お伊勢参宮に誘う。ふたりはこどもの頃からの友達だった。                                                            品川宿の茶店に14人が集合し、御師と呼ばれる伊勢講の世話人・岡本吉大夫が                             随行することになった。                                         神奈川宿、小田原宿に泊まり、箱根越えになったときに一行のひとりがはぐれ、                   そのお内儀は足を痛め、駕籠で次の宿の三島へ向かった。                                    一行が三島の宿に入ったのは夜になってからだった。                                 駕籠で三島に向かったお内儀は三島宿の手前の橋の下の川の中で見つかった。                                     由比宿について第三の事件が起こった。                                             一行のひとりが食べ物にあたり具合が悪くなったが原因は旅の疲労だった。                               そして、またひとり病のため脱落した。                                        掛川宿では、早飛脚から一行に夫婦で参加していたひとの店が火事で焼けた                       との連絡が入った。夫婦は江戸に戻った。                               そんなこんなで道中いろいろあったがようやく松坂に着いた。                          るいは宿で千絵と布団を並べて横になってから昔のことを思い出していた。                                   千絵の夫は、上野で馬に踏み殺されそうになった、こどもを助けたときに馬上から                     短銃で撃たれ亡くなり、事件は迷宮入りになっていた。                              江戸が東京になり、敵討ちは禁止された。                                     殺人は司法によって裁かれることになっていた。                           るいはこの旅が誰かに仕掛けられたものだと思っていた。                            お伊勢参りで次々に起きる事件の結末は本を読んでのお楽しみ。


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