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読書を楽しむ「額賀 澪 イシイカナコが笑うなら」

CIMG8555.JPG                                          星ノ谷高校に異動してきた教師・菅野京平は                                       この学校の卒業生だった                                               13年前、京平が高校3年生だった頃                                        屋上からひとりの女子生徒が飛び降り自殺した                                 その子の名前は、石井加奈子                                            菅野京平は2005年3月にこの高校を卒業した。                                           今でも自殺した女子生徒の幽霊が出るとクラスの女の子が噂していた。                                  13年前の自分がいたクラス3年1組の教室へ足を踏み入れたが誰もいなかった。                               2005年の1月、センター試験2日目の翌日、この高校の屋上から石井加奈子は                                  飛び降り自殺した。                                                    京平がいま立っている場所で外を眺めていた時に目の前を彼女は落ちて行った。                                        彼女は頭もよくて、友人も多かったので大学受験に失敗したくらいで死ぬことは                                     なかったのにと言われていた。                                      教室の背後から女の子の声が聞えた。目の前を一人の女子生徒が落ちて行った。                       彼女の顔が笑っていた。「石井だった」。                                                 このとき京平の体も彼女と一緒に地面に向かって落ちて行った。

気がついたら高校3年のときの英語の授業を受けていた。                             先生は京平のことを依田と呼んだ。                                  教室には石井加奈子もいた。                                                    京平は先生の目には気分が悪そうに見えて、先生は保健委員の菅野に依田を                      保健室に連れて行けと言った。京平は訳がわからずに途方に暮れた。                                                 保健室に石井加奈子が現れ「菅野先生と一緒に2018年から飛んできた」と言った。                                    「私たちは2018年から2004年へタイムスリップぽいことをしてやってきた。                                        これはイシイカナコの人生やり直し事業で対象者に先生が選ばれました」と                   説明を受けた。                                                      2004年に飛んできたのは京平が3年1組の教室へ足を踏み入れたときに高3の頃に                                   戻りたいと考えていたから、先生の意識を飛ばしたがコントロールが悪くて同じ                         教室にいた依田に飛ばしてしまったと彼女は説明した。                                           菅野京平は今の人生をしくじった感じていた。                                                  教師にならない未来に変えようと人生のやり直しをスタートさせた。                       幽霊が人生やり直しの時間をくれるという物語だが凄い発想です。                     


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