読書を楽しむ「里中満智子 マンガ古典文学 古事記<弐>」
天武天皇が諸国や諸家に伝わる歴史書にはくい違いがあり 国の成り立ちがあいまいになる恐れがあることを懸念され 歴史書の整理をしたものが「古事記(ふることふみ)」 712年に完成した 上・中・下の全三巻に分かれ、原本は存在していない 第十代崇神天皇の時代に原因不明の疫病が広まる。 天皇自らが神(大物主神)の声を聞いて三輪山の神を国として祭り、 疫病がおさまり平和が戻る。 しかし天皇の親族の中での勢力争いも起き、世を治めるのは天から与えられた 使命であると天皇自らが制度をつくり国を安定させた。 第十一代垂仁天皇の時代には后の兄が謀反を起こす。后は子を産み自害した。 そして子は跡継ぎにはなれなかった。 第十二代景行天皇は数多くの妻を持ち、生涯で80人の子を持った。 その中からヤマトタケル出てきた。 タケルは東国征伐を行い平定し帰還する途中で地の神の怒りを買って亡くなる。 景行天皇が崩御後、80人の子のひとりが天皇位を継いだ。 日本は天照大御神このかた神々の意志で創られ、その支配が天皇一族に委ねられた 国の成り立ちの物語は第二十四代仁賢天皇で終了している。 古事記の記録は第三十三代推古天皇まで記されている。 以後、人間が歴史をつくって今日に至っている。 歴史を学ぶことで知ることはたくさんある。