読書を楽しむ「西條奈加 猫の傀儡」
猫の難儀を人(傀儡)を使って片付けるのが猫の傀儡師の役目 傀儡師の順松が姿を消してひと月が経ち、生死も定かでなかった。 傀儡師の頂にいる頭領が新たに選んだ傀儡師がミスジだった。 2歳のオス猫で猫町の傀儡師になった。 傀儡に選ばれたのは猫町二丁目のおっとり長屋の阿次郎だった。 歳は24歳で傀儡四箇条の条件に合う男だった。 ミスジの初仕事は三丁目の3歳のキジトラ猫の依頼だった。 キジは小さな履物屋に飼われている。 履物屋のとなりが銅物屋でそこの隠居が大事にしていた朝顔の変り種の鉢が 何者かに割られ、偶然そこに居合わせたキジが罪をかぶせられた。 さてさて猫の傀儡師ミスジの初仕事の成果は本を読んでのお楽しみ。