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読書を楽しむ「町屋良平 ぼくはきっとやさしい」

CIMG0027.JPG                                              受験を控えた冬に                                                        岳文は窓の外を見ていた冬実の目に                                              雪がふっているのを見た                                             すすむ大学がおなじであることに気づいたとき、岳文は冬実に恋した。                               キャンパスでは部活への勧誘が行われていて、そこで照雪という男と                                       知り合いになった。                                                   冬実をときおりキャンパスで目にすることはあったがあいさつもできなかった。                                  3ケ月を経過した頃、冬実に告白したら簡単にOKされた。                                        3ケ月間集中的にデートをしたが冬実からの評価は「いっしょにいると                                         ちょっとつかれる」だった。                                                    ふたりで夜の海を見るために木更津に向かい海に着いた時に、                                       冬実から「照雪くんのことが、わたしすきかも」と言われて                                          胸を押され海に落ちた。                                       おとされた地点に戻ったときには冬実はいなかった。                          照雪とは親友としてつきあいを継続した。                                   岳文がふられて3ケ月も経っていないときに照雪が「冬実にふられた」と告白した。                 おなじ女にふたりはふられた。                                      そして、就活前の卒業旅行の事前演習を兼ねてふたりはインドへ行った。                  岳文は夜行列車の中で香港から来たセリナと知り合いになった。                         ふたりはガンジスまで同行した。                                                   セリナと乗ったボートで岳文は日本でふられたことを話し、「セリナに出会った                           ことで忘れられる」と言った瞬間にセリナに押されて川に落ちた。                     セリナにふられた。                                            照雪が言った「恋がへただなあ。運動神経のわるい恋愛だ」と。                     岳文が4歳のときに母親が離婚して弟と3人で過ごしてきた。                              息子ふたりに母親は不干渉で放任だった。                                     だから母親に男のメンヘラだと言われることがあった。                          恋愛にろくでもない男は、主役を誰かに奪われる毎日をへいきで生きるしかない。                 ひとりで居る期間が長く、流されるように生きているとひとは周囲に溶け込む                     ことが苦手になる。そして落ち込む。                                   メンタルな部分は読書をしていると少しずつ強くすることができるが現代人は                 本を読まないので物語のようなメンヘラ男は減らない。


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