読書を楽しむ「桑原秀樹 お抹茶のすべて」
知らざる抹茶の世界を扱う解説書 抹茶には800余年の歴史があることを知った。 抹茶の定義「覆い下で栽培された生葉を揉まないで乾燥した茶臼で挽いて微粉状に 製造したもの」。 抹茶の原料には「碾茶」「秋碾茶(加工用抹茶の粉砕原料)」「モガ(加工用抹茶の 粉砕原料)」「紅茶等のその他」がある。 碾茶以外は荒茶と呼ばれ抹茶に挽けない茎や葉脈が混じっている。 荒茶の茶種には「煎茶」「番茶」「玉緑茶」「その他」がある。 碾茶以外の原料から製造された粉末は「粉末茶」として 流通販売させなければならないが、現実には「加工用抹茶」「食品用抹茶」 「工業用抹茶」と表示され販売されている。 大正時代以前の抹茶は茶道用に限られていた。 大正時代以降は、他用途への利用がはじまり、1996年にハーゲンダッツが 抹茶アイスクリームを発表し抹茶ブームが起きた。 その後、2005年スターバックスによって全世界に定着した。 左様に抹茶の知らざる世界を知ることで抹茶を戴いた時に楽しくなる。 知らないことはこのように本を読むことでいろいろ分かるようになる。 いずれなにかの役に立つであろう。