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読書を楽しむ「相場英雄 KID キッド」

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KIDと呼ばれる男・城戸 護

香港の中古カメラ店主でボディガードを兼業の元自衛隊員

ラオス難民の少女を引き取り親代わりになっていた

香港・九龍半島。

元上司アレックスの紹介で中国の中堅商社の専務・王作民からボディガードの

依頼を受ける。

アレックスはイギリス特殊部隊SASを除隊して、アメリカの民間警備会社で

働いていた。

王の会社は黒社会の浄化撲滅運動に協力したことで、その筋の人間に恨みことが

ボディガード依頼の理由だった。

城戸は福岡で開催される精密工作機械の見本市に王と同行することになった。

週刊誌の記者大畑とカメラマンの清家も北朝鮮の禁輸破りの関係者として王を

追っていた。

警視庁の公安部でも国連制裁決議違反で王の関与を調べていた。

担当は志水と部下の樽見。

刑事部でも王を狙っていた。さらに警視庁総括審議官・高村も関心を示していた。

福岡空港に王と城戸と男性秘書の陳が降り立った

城戸は到着ロビーで監視者を数人マークした。大畑や清家もいた。

東京の公安部の特別オペレーションルームでは監視用の映像に王一行が

映し出されていた。

王一行が食事で料亭を出たところで警視庁捜査一課が職務質問をした。

城戸が立ちふさがり公務執行妨害と言われた時に王が何かを口に飲み込み倒れた。

王は福岡市内の病院に搬送された。城戸は現場から立ち去り病院に姿を現した。

病室で王からBAITというメッセージを受け取ったとき秘書の陳が王に発砲し王を

撃ち殺した後、自らも自殺した。

城戸は逃走した。警察と週刊誌の記者が城戸の身元確認をはじめた。

城戸は自衛隊のゲリラやテロリストに対応する特殊部隊SFGPに所属していた。

空挺部隊経験者でレンジャーの教官もしていた。

最後のポストは南西諸島全域をカバーする第15旅団に在籍し、中国の海洋進出を

防衛した。

事件の真相を探るべく潜行した城戸のパソコンにメールが届き、アレックスがジブチで

撃たれて亡くなったと言う知らせが届いた。

ジブチも中国が進出した小国だった。

メールの発信人は中国が城戸に仕掛けた罠ではないかと指摘した。

公安部ではドラッグネットという国家ぐるみの監視システムで城戸の行方を追っていた。

王から城戸に託されたメッセージBAITは餌という意味だった。

城戸は自分が釣り針に突き刺される餌になったのかと考えを巡らせた。

そして明かされる事件の本当の原因は?

ここから先は本を読んでのお楽しみ。

城戸は潜行し、反撃し、激突して、真因を突き止める。

プロローグは尖閣や竹島などの日本固有の領土に敵国が侵攻したときの当事者の対応

からはじまっている。

世間の裏の見えない世界で公表されないで起きていているかも知れない物語だった。


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