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読書を楽しむ「クラリッサ・ハイマン トマトの歴史」

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トマトのことをどれだけ知っているかと考えたとき

ほどんど知らないことに気づいた 

トマトはどこで誕生したのか?どのような歴史があり、世界に広まったのか?食べ物としていつから受け入れられたのか?知らないことは多い。トマトは世界で広く育てられている「野菜」である。そして、トマトは宇宙でも育てられていて、人工衛星で地球のまわりをまわっている。トマトは無名の野生植物からはじまり、生食用トマトと加工用トマトに区分がされるようになった。南アメリカのアンデス地方で野生のトマトを栽培していた。15世紀にアステカ族がメキシコで栽培をはじめ食に採り入れた。それからスペインに伝わり、ヨーロッパ、北アメリカ、アジアへと広まっていった。広まったのは侵略者の軍隊や探検家、宣教師、商人などの力を借りたからだった。当初はトマトは食用ではなく鑑賞用だった。毒があるとか怪しい植物として見られていたためトマトを食べるという習慣は浸透しなかった。イタリアではパスタとトマトソースの組み合わせはなかなか広まらなかった。ピザについても1734年に生まれたらしい。1889年にイタリア王妃マルゲリータがナポリを訪れ、ピザが献上され「マルゲリータ」が誕生した。日本にトマトが入ってきたのは江戸時代の初期にポルトガル人が長崎に持ち込んだと言われている。日本人が野菜として食べるようになったのは昭和になってかららしい。何事も受け入れられるには時間がかかるということだ。


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