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読書を楽しむ「ダヴィド・ラーゲルクランツ ミレニアム6 死すべき女 上」

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ストックホルムの公園で

真夏にひとりの物乞いが

高価なフード付きダウンジャケットを着て亡くなった 

死体は法医学局で解剖された。法医学者のフレドリカ・ニーマンは男のズボンのポケットから紙切れを見つけ、そこに電話番号が書かれていた。電話の相手は雑誌「ミレニアム」の記者・ミカエルの番号だった。

背中にドラゴンタトゥーのある女でハッカーのリスベットはモスクワのホテルに宿泊していた。彼女は街の高級レストランへ向かった。この街の富豪が集まるパーティーを外から監視し会場にリムジンが停まり後部座席のドアが開いたときに彼女は拳銃を手にして猫のような足取りで前進した。彼女の双子の妹カミラがリスベットの命を狙っていたのを知っていたので自分のほうから攻撃を仕掛けたのだった。姉妹は12歳になったころ、関係に変化が現れ、母親が父にレイプされるのを見てリスベットは母親側につき、カミラは父親側についた。そしてリスベットが父親を火だるまにしたことで争いが命にかかわるレベルになった。行動を起こしたリスベットだったが急に体が動かなくなり、その場を立ち去り、ホテルに戻り料金を清算して、コペンハーゲン行きのフライトを予約した。

ミカエルは法医学者から電話連絡を受けたが紙切れを持っていた人物に心当たりがなかった。同僚の記者にこのことを話したら物乞いの男が美人評論家のカトリン・リンドースにからんでいたとの情報を得る。

リスベットはコペンハーゲンのホテルのバーで夫から逃げてきた女性バウリーナと知り合いベッドを共にする。

ミカエルは評論家に会って物乞いの男がからんでいた件について確認をした。男は国防大臣のことを悪党だと叫んでいた。評論家とジャーナリストは、話が喧嘩腰になったときミカエルが彼女にキスをしてその場が収まった。法医学者からは物乞いの死因が酒の中に死に至る薬剤が混ぜてあった殺人である可能性を知らされる。ミカエルは物乞いの男の身元調査をDNAの資料を添付してリスベットに依頼した。

物乞いの男の死の真相を探るミカエル。男の身元を調べるリスベット。そして姉妹の対決の行方はどうなるのか?相変わらず読書人を楽しませるミレニアムシリーズは最高です。


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