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読書を楽しむ「藤野恵美 きみの傷跡」

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性被害のトラウマから立ち直れない新入生の花宮まいと

男子校育ちで女性に不慣れな星野公平

ふたりは大学の写真部で知り合い、ひかれあい

付き合い始めるが、ふたりとも不器用で大丈夫かという

大学生の恋愛事情

中学高校と6年間も男子ばかりの環境で育った公平は大学に入り同じ教室に女子がいる状態に慣れず、過度に緊張して、会話もできず、彼女ができないまま1年が過ぎてしまった。公平は友人の笹川と写真部に所属して新入生歓迎祭の受付をしていた。ひとりの新入生の女子がカメラを持って訪問した。ノートに学部と名前を記入した。法学部の花宮まいと書いてあった。まいは従姉の柴崎と一緒に来ていた。新歓コンパに顔を出し、まいの母親が元アナウンサーの花宮カレンということを知る。公平はGWにネットで花宮カレンを検索したら帰国子女で、父は外交官と書かれていた。結婚はせずに父親のわからないこどもを産んだ。公平とまいのつきあいはこの後、GW明けに薔薇園での新歓撮影会で一緒になった。こうして花宮まいは入部届を出して部員になった。公平は部活の定例会でまいと顔を合わせるのが待ち遠しくなった。やがてふたりはお互いの恋心を自覚し付き合い始めるが、まいは過去に性犯罪の被害に遭ったことがあり、加害者は高校の先生で学校へ行けなくなりやめてしまった。このことでまいは男性を好きだと思っても体が拒否反応を示してしまっていた。それでもふたりにとってはお互いにはじめての彼氏であり彼女だった。仲良くなるに従いふたりはお互いの家を訪問するようになり、ある時、公平がまいを押し倒してしまう。その瞬間、彼女の体は固まってしまうというストーリー。ここから先はふたりがお互いをどう理解し性被害のトラウマ問題をどう解決していくのか本を読んでのお楽しみ。


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