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読書を楽しむ「石田衣良 禁猟区」

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保育園のママ友に誘われたマダム芹沢のお茶会

そこは若い俳優やモデルの男の子が呼ばれて

マダムたちと一緒にお茶会をする世界

30歳を過ぎた大人の女たちと

20代前半の男たちとのギャラ飲み会

雨宮文美子はフリーのライターで河野瀬里は会社員で奥寺晶子は専業主婦。3人は保育園で初めて出会い年齢も34歳とみんな同じで急速に仲良くなった。瀬里の紹介でギャラ飲み会へ出かけた。晶子はダンサーと仲良くなり、瀬里はモデルと文美子は舞台俳優の高山夏生と話をした。そこは金を持った女たちがつくる狩り場だった。取材で新宿の劇場を訪問したときに偶然文美子は夏生の舞台を観た。帰り道で文美子は肩を叩かれ振り向いたら夏生がいた。手をつないでいいですかと言われ駅まで歩いた。途中で突然キスされた。ママ友ふたりはギャラ飲みで出会った若者と寝ていた。文美子の夫は福岡への出張が多く浮気をしているようだった。文美子の娘は保育園でこども同士のけんかで相手にけがをさせていた。結婚してはじめて夫以外の10歳年下の男・夏生とデートを重ね、ホテルに部屋をとるようになった。夏生のファイルに「禁猟区」とつけた。

文美子は、結婚生活に失敗した。夏生に惹かれるのも、夫の愛人が憎らしいのも、すべてそのせいだと考えるようになった。母でも妻でもない、女へと変貌していった。狩猟が禁止されている区域へ足を踏み入れた文美子は、夫の愛人の来訪や晶子が文美子と夏生とのデート写真を盗撮しそれをネタに自分が半グレから脅迫されているので半グレを潰す記事を書いて欲しいと脅されたり、キス画像をネットにバラまかれ夏生が射止めた仕事がキャンセルになったり、夫に知られたり、様々な出来事が降りかかる中、ふたりの関係は引き返せないところまで来ていたが、母よあなたは強かったという女としての人生のお話。


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