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読書を楽しむ「真梨幸子 4月1日のマイホーム」

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東京都S区畝間(うねめ)に建売住宅が

5棟建てられ分譲された

そこは、昭和30年代に往年のスター

未唯紗英子が建てた賃貸物件で

当時は、女優や小説家などの著名人が住んでいた

そこが解体され分譲住宅になった

川崎に住んでいた三浦家主婦奈緒子は、いつか東京に住みたいと考えていた。5階建てマンションの最上階に住む戸井田家の主婦敦子は住んでいる場所で人間の価値が決まると考え一戸建てに住むのが夢だった。田上家の主婦美雪は住んでいる杉並の家の借地権が切れ更新が不可になり新居を探していた。米本家は自宅用と投資用で2棟を購入して、1棟を貸しスタジオとして貸し出していた。貸しスタジオの表札は藤倉になっていた。

三浦家と米本家は4/1に引っ越しした。戸井田家は3/29に引っ越しした。田上家は3/30に引っ越しした。

4月6日田上家のリビングで三浦奈緒子と戸井田敦子と田上美雪はテーブルを囲んでいた。どの顔にも色がなく、まるで死体のようだった。藤倉家から異臭がして戸井田敦子が藤倉家に出向いたら勝手口が開いていて、入ったら腐乱死体があった。敦子は三浦奈緒子の家に行き、奈緒子を連れて田上美雪の家に行った。相談したいというのが理由だった。死体のそばに田上と書かれた引っ越し挨拶品があり、4/2に藤倉家の飼い犬を連れた三浦家の旦那さんが目撃されていた。このことで2家族の旦那さんが容疑者になる恐れがあり、警察に連絡して逮捕者が出たら全国ニュースになりマスコミが押し掛けると危惧されたためだった。翌日、深夜に初老の女性が三浦家に、うちの娘が家で血だらけで倒れているから救急車をと駆け込んできた。そして、娘・田上美雪は病院で死亡が確認された。死因に狂犬病の疑いがあった。

腐乱死体に狂犬病の疑い。分譲住宅で起きる奇々怪々な出来事はこの後、田上家の夫と娘が精神錯乱を起こし死亡し、三浦家に駆け込んだ老女(田上美雪の母親)も亡くなった。

今日はエイプリルフール。今日起きたことはすべて嘘。なにが分譲地で起きているのか?さらに先を知りたい人は本を読んでのお楽しみ。すべては4月1日が発端になっていた。そして、みんな亡くなる。



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