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読書を楽しむ「新川帆立 先祖探偵」

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邑楽風子の職業は

ご先祖様を調査する先祖探偵

彼女は群馬県邑楽郡邑楽町の出身の捨て子

町役場の前に5歳の時に置き去りにされ

自分の名前を知らない

邑楽は拾われた場所の地名で

風子は親のわからない子のこと

児童養護施設に入る前は母親と暮らしていた

依頼人は東京の大手商社に勤務している甲斐裕翔。宮崎県日南市役所の職員・黒木が甲斐を訪問し、曾祖父の甲斐三郎が日本最高齢111歳の男性となるので町おこしの一環として表彰したいから会わせて欲しいと言ってきた。戸籍謄本は日南市にあるが本人が見つからなかった。死亡届が出されていないので「幽霊戸籍」扱いになっていた。そして風子の調査がはじまったが町おこしは嘘で黒木が幽霊戸籍を利用して転職活動をしていた。(幽霊戸籍と町おこし)

中学生の瑠衣は母親と一緒に風子を訪ねた。夏休みの課題で家族史を発表するので手伝って欲しいという依頼だった。先祖は平安時代までは皇族だったことが判明した。ところが瑠衣の本当の目的は自分がお父さんの子どもかどうかを調べることだった。(棄児戸籍と夏休みの宿題)

風子の探偵事務所の下の階の喫茶店の元女主人・戸田昌子から甥っ子の嫁さん・戸田裕美の先祖を調べて欲しいと頼まれる。裕美の息子にご先祖様の霊がたたっているということだった。先祖の供養が不十分のせいで息子が謎の発作を起こしていた。裕美の祖父母の代まで辿れた。祖父は阿部姓だったが戦争中に大きな山火事があり家族の大半が亡くなっていた。火事も阿部の人間が火をつけたと噂されていた。風子が本当の放火犯を探し出したら発作が収まった。(消失戸籍とご先祖様の霊)

横浜の石川町で後ろから風子は声をかけられた。男は西口健司と名乗り、男に戸籍がないことを知った。男は小学校にも行っていなかった。15歳の時に就職先を探していて母親から戸籍がないことを知らされた。男は先祖を探して欲しいと風子に依頼した。(無戸籍と厄介な依頼者)

パスコダガマ探偵事務所の群馬支店に所属する探偵・高里が依頼人から生き別れた娘フーコを探していた。依頼人は男だった。風子は父親が探しているのではないかと思った。風子には父親に関する記憶は一切なかったが母親の消息を見つけることができた。(棄民戸籍とバナナの揚げ物)

異色の探偵本で戸籍のことを知る勉強に偶然なった。


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