読書を楽しむ「中澤 日菜子 星球」
星球とは、芝居にも使われる照明装置のこと 頭上に張り巡らせた星球=星を模した小さなライトが光りだす 小さい頃から本が好きで、空想にばかり耽っている女の子がいた。 その子は三井朋子といい、自分のことをブスと思い込んでいて逃げる場所として 本にのめり込んでいた。 朋子は大学に入って演劇に興味を持ったことがきっかけで戯曲を書く劇作家に なった。 そして、コンクールでいくつも賞を取っている若手演出家の若槻に公演の 台本を依頼された。そんな彼女が若槻を見て恋をした。 でも想いは告げられないまま時が過ぎ、公演の帰りに居酒屋へみんなで行き終電が なくなり残った5人が若槻のワンルームマンションへ行き、飲み直した。 目を覚ましたら女優のキノが白い裸身を屹立していた。 若槻とキノの修羅場を見てしまった。 朋子は家に戻り、その夜淫夢を見た。 朋子は翌朝早朝、若槻の部屋を訪れ「わたしを抱いてください」と言ったが・・・。 悩むだけ悩んで、辛いことも嫌なことも経験しないよりしたほうがましと開き直り ひとは生きていく。