読書を楽しむ「彩瀬まる 朝が来るまでそばにいる」
5編の短編集の1編「君の心臓をいただくまで」を読んだ 日菜子は妊娠していたが診察で育たないかもしれないと告げられた 妊娠を維持できずに流されてしまうかも知れないと 日菜子は小中学校生向けの学習塾のひとつを運営している主婦。 夫は今月いっぱい海外出張している。 妊娠してから周囲の臭いが鼻についた。 彼女は誰もいない家に帰宅して大粒の涙を流し眠ってしまつた。 眠りから醒めたら見知らぬ女が台所で料理をしていた。 女と食事を済ませ、また寝てしまったら真夜中に目が醒めた。 顔の真横に真っ黒い鳥がうずくまっていた。 心臓が跳ね上がり、弱いものを食べに来たのだと思った。 翌朝、女は家の中にいなかった。 ところが疲れ果て夜半に帰宅すると家に鳥の女がいた。 弱ったとき、逃げたいとき、見たくないものが見えてくるという 恐怖をお楽しみあれ。