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読書を楽しむ「坂東眞砂子 鬼に喰われた女 -今昔千年物語」

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10話のうちの1話を紹介。

鬼に喰われた女は鬼になった  

その邸宅は京の六条大路の一角にあった。広大な敷地に風流を凝らして庭園や母屋や離れ屋、客殿が配されていたが、今は荒れ果てていた。

時は平安。京に上った東国の長者が妻と荒れ果てた邸宅に宿を取った。数日たった夕方、男が縁にいると妻の叫び声が聞こえる。驚いた男が部屋に飛び込むと、暗闇から伸びた太い二本の腕が妻をつかんで奥の間に引きずりこむところだった。妻は鬼につかまっていたのだ…(BOOKデータベースより抜粋)

男は半狂乱になり、邸宅を走り出て、東国へ帰っていった。女についてはどうなったことやら、誰も知らない。官能とホラーが混ざりあった世界は凄まじい。


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