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読書を楽しむ「東 直子 階段にパレット」

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イラストレーターの美弥子は絵画教室を開くための家を探していた

木造の瓦屋根の一軒家を通りかかったネコに案内され見つけた 

3年前までおばあさんがひとりで住んでいた家で、ひとりで死んでいった家だった。建物が古いためリフォームした。こうして「アトリエ・キーチ」が開店した。絵画教室受講生募集の看板を出して、生徒1号はルイくんという小学生だった。美弥子の絵を取りに来た編集者の松本俊子も体験授業を受けた。最初の授業は白い画用紙に指と絵の具と画用紙を使って、心の中にある風景を描くことからはじまった。お隣の植原さん親子、ルイくんのお母さん、編集者の俊子さん、近所に住む小学生の姉妹、小学生のクラスメイトコンビの男の子などが生徒になりアトリエで作品展を開催するまでを描いている。一緒に絵を描くというささやかな時間は、人の心に何をもたらすのだろう―。絵画の手法がいくつも紹介され絵の世界の楽しさを教えてくれた。


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