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読書を楽しむ「川澄浩平 探偵は友人ではない」

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海砂真史には幼馴染がひとりいる

中学校には通学しないで家にいる

彼は変人だけど、困ったときに助けてくれる

彼の名は鳥飼 歩

鳥飼は小学校4年の時に塾通いをしていた塾で鹿取一樹と講師の水野梨花と知り合いになった。講師の水野は今は中学校の英語の教師をしている。本来の担当教師が病気で入院しているための代理の教師だった。4年前に彼女が通う大学内のホールで彼女が主演の舞台があった。鹿取と鳥飼はその舞台に足を運んだ。上演内容は事前に告知されていた内容とは異なり、彼女のひとり舞台だった。何があったか知らないが舞台は悲惨なもので、終演後の拍手もまばらだった。そのことを鹿取は塾で周囲の人に話してしまった。そして、鹿取は水野梨花から無視されるようになったが3ケ月が経った頃、鹿取は水野から芝居を手伝うように言われたと歩に言った。歩は水野が鹿取になにをしようとしているのか、なんとなくわかったと言った。(ロール・プレイ)

鹿取の妹・彩香がバスケをしている真史の朝練を見学に来た。放課後も彩香は顔を出して真史に自分の家は洋菓子店でクリスマス企画でクイズを出題して正解した人にお菓子の家をプレゼントすることになっていると言いバッシュを貸して欲しいと依頼した。翌日も彩香は真史の前に現れ、今度はクイズで使う写真が撮りたいと言ってモデルとして依頼した。彩香からクイズ問題が同封された封筒が届いた。写真が6枚入っていた。クイズは3枚の写真を見て、2枚の雪だるまの写真のうちどちらが正解か当たるというものだった。理由も考えてと書かれていた。クイズが出題されて2日が経った。真史は歩を訪ねてクイズを解いてもらった。歩は鹿取の妹がなぜこんなクイズを出したのかその謎を解いた。(正解にはほど遠い)

作者不詳の鉛筆で描かれた絵が美術の準備室にあった。白黒なのに太陽の光がさんさんと降り注ぐ南国の海に見えた。同じく準備室の棚で右手の甲のデザインを見つけた真史は自分の手にそっくりなのに驚いた。そして、歩にそのことを相談した。(作者不詳)

日々の中で遭遇する謎を真史の幼馴染の変人・歩が謎解きをする。大人はちょっと題名から拍子抜けする。