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読書を楽しむ「山本功次 鷹の城」

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南町奉行所同心の瀬波新九郎は

上野で遊び人の松次を人殺しの下手人として追っていた

逃げきれない崖のある場所まで追いつめた時

地震が起こり新九郎は崖から落ちて意識を失う

目を開けたときに目の前には畦道しかなく、耕されていない田んぼが続いていた。人家らしいものは一軒も見えなかった。彼方の山裾から山の上にかけて何千という軍勢が陣を敷いていた。先に進むと斜面からケガをした一人の男が転がり落ちてきた。男を追うように4人の男が駆け下りてきた。男たちはケガした男を探していたが見つからずその場を去った。新九郎は落ち葉の山に隠れていた男に青野城へ書状を届けて欲しいと頼まれ男は息絶える。絵図と城への通行手形が入っていた。絵図に沿って30分くらいで城へ着いた。足軽大将・香川に城内へ案内され重臣の杉浦に書状を渡す。新九郎は毛利の使者と紹介された。城主の鶴岡式部に目通りした。書状の内容は三木城の別所が織田から離反するというものだった。新九郎は話を聞いているうちに羽柴秀吉の名前が出てきて秀吉が播磨攻めをしていることを知る。年齢を聞かれ25と答えると今が天正6年だから天文23年の生まれかと言われ自分が200年前の時代にいることを知る。新九郎が青野城にいるときに重臣のひとりが殺されるという事件が発生し織田方の者の仕業ではないかと考える者もいた。城中の者は秀吉との戦に備えているので新九郎が犯人捜しを依頼される。

時は天正六年(一五七八年)、東播磨。織田信長配下の羽柴秀吉は、「鷹乃城」と呼ばれる青野城を囲み、軍師竹中半兵衛、黒田官兵衛と策を練っていた。

瞬時に江戸時代から戦国時代へとタイムスリップした新九郎の運命は?本を読んでのお楽しみ。


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