SSブログ

読書を楽しむ「櫻木みわ うつくしい繭」

DSC01060.JPG

人生というものは驚くような偶然や

どんな書き手も思いつかないような秘密が隠されている

それを感じられないようなら、あなたの目は節穴

空港も鉄道もない、ラオス奥地の辺鄙な村。ガイドブックにはその地名すらない。首都から長距離バスで8時間乗り、乗り合いのトラックとスローボートを乗り継いで来た場所はホテルのような施設。タイ国際空港の出発ロビーでスパを経営している女性が眩暈を起こした。彼女が身体を起こすのを手伝い話をするきっかけができ、コーヒーをご馳走された。わたしはこころもからだも不健康な状態だったのを見抜かれラオスへ行ってみたらと住所を書き付けた紙を渡された。メモの場所は山の奥地にある施設で労働許可証の申請なしで働けるとところでこころが休まると言われた。わたしは親友に恋人と仕事を奪われ絶望に陥っていた。施設ではレモネードと言う名を与えられ、ライムと言う少年がわたしの教育係になり客室係を担当することになった。料理係のマナオを紹介された。この施設にはホスト達が何人かいて国籍はバラバラで経営と運営を行っていると教えられた。施設ではゲストと呼ばれるひとに対してコクーン・ルームで記憶の奥深くにアクセスし、その人にもっとも必要なものを見せてくれるトリートメントという施術を行っていた。「うつくいい繭」は、レモネードが元気になって帰ってゆくまでの物語。トリートメントの秘密は本を読んでのお楽しみ。


共通テーマ: