読書を楽しむ「ロマナ アンドリー作 戦争が町にやってくる」
ロンドという町は
平和で人びとは、くらしをたのしんでいました
ダーンカとファビヤンとジーカルは町を
心からあいしていました
ダーンカのからだは電球のように光っていました。ファビヤンは宝さがし犬の子孫でした。ジーカルは飛ぶことができます。町の広場に温室があって、すてきな色のヒナゲシの花がさいていました。
その日、ロンドの町はいつもと変わらず、人びとはいつもどおりの生活をしていました。とつぜん、あたりが静まりかえり戦争が町にやってきました。町の人びとは戦争のことをしりません。3人は勇気を出して、戦争にはなしかけて、でていってくださいとたのみましたが戦争は知らん顔でつれてきた機械が攻撃をはじめました。戦争には心も心臓もありませんでした。3人は町をまもろうとひっしに戦いました。温室の花も頭をたれていました。花をすくうために自転車の光をあててやりました。するとしんじられないことが起こりました。
ウクライナの作家が子どもたちに向けて描いた平和と戦争の絵本。いろいろな色のヒナゲシさいていましたが戦争で赤色のヒナゲシしかさかないようになりました。戦争のかなしい記憶が心に残りロンドの町は元には戻りませんでした。戦争は国民の生活を根底から変えてしまい、元通りに戻らない打撃を与えます。そういうことを作者は伝えたかったのかもしれない。