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読書を楽しむ「ガイア・ヴィンス 機構崩壊後の人類大移動」

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この本を読んだ目的は

異常気象が今後50年間続けば

35億人の人類にとって

住めない場所が増えて

大勢の人たちが新しい生活の拠点を

求めて移動しなければならないことが

書かれている

この本を読んだわたしは今後50年も生きられないので、息子や孫たちの心配をして読んでいる。この夏の異常気象で、すでにラテンアメリカやアフリカやアジアでは、干ばつに見舞われ農業中心の生活が不可能になり、住み慣れた場所を離れるひとの流れが後を絶たない。このまま地球温暖化が続けば、移住を迫られるひとの数は増える。このとき、どの地域社会に移住するのか?わたしたちの孫が高齢になる今世紀末には、どの場所が安全か知っておく必要がある。その場所へ行くには、国境を越えた交渉が必要で多民族が一緒に暮らす場所になる。自分の居場所を追われる人々は移民か難民扱いされる。気候変動リスクに伴って、人間の集団の定住先として最もふさわしい場所はどこかじっくり考える必要がある。これから数十年間に、熱波や火事、洪水や海面上昇、異常気象、人口増加が続く。この気候変動は数十年間は解決されないと理解されている。人類は気候の緊急事態に直面している。気温の上昇は世界のエネルギー消費量の増加とわかっている。気温が4℃上昇した世界では海面が2メートル上昇し、氷のない世界に近づいてくる。温暖化が進むリスクは居住が不可能になり、食料の確保にも苦労する。気候変動が続くと、火事が発生し人々は立退きを迫られる。猛暑で熱波が人命を奪う。空調設備や海水の淡水化で克服できると考えるが原則屋内で暮らすことになると温室効果ガスの排出量は世界最大になる。干ばつで農業が不可能になる。ゲリラ豪雨などにより洪水が発生し生活が脅かされる。移住こそが生き延びる解決策だという。

何十億人が移動することは馬鹿げているかもしれないが、地球の温暖化を継続させるのも馬鹿げている。満更、嘘の話でもないことは昨今の異常気象で人類は気づいている。戦争などしている場合ではなく、地球人が協力し合い解決すべき課題だ。日本は亜熱帯化する。気温がこのまま上昇した時の未来像が気になる人にはお勧めです。


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