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読書を楽しむ「5分後にゾッとするラスト」

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〇彩月志帆 「ラスト賞」

小学4年生の朋子は1回700円のスターライトくじのラスト賞の賞品「だっこサイズのぬいぐるみ」を欲しくてたまらなかった。そのくじはコンビニで売っていた。ラスト賞は最後の1枚を買った客がもらえるおまけみたいなものだった。コンビニに出かけた朋子はくじの残りが5枚だと知ったがお金は700円しか持っていない。店員に最後の1枚になったら教えてくださいと言ったが、店員は誰かがまとめて5枚買うかも知れないと答えた。スーパーのトイレに入った朋子は誰かが置き忘れたハンドバックを見つけた。バックにはさいふが入っていてお札が見えた。お札は3枚あった。悪いこととは知りながら、ラスト賞が手に入るという誘惑に負けてしまった。そして朋子はラスト賞をゲットした。1週間後、新しいスターライトくじが販売された。ママのさいふからお金を抜き取りコンビニへ出かけたが、女のひとがまとめ買いをして売り切れてしまった。朋子は女のひとの後を追いかけて交差点でラスト賞が入っているエコバックを奪おうとしたとき急ブレーキの音を聞き、誰かの悲鳴を聞いた。

周囲が見えない朋子の人生はお先真っ暗になった。

〇島谷綾斗 「首吊りトイレ」

新塚円香は、いじめを受け前の学校では自殺未遂をした。中学2年になり新しい中学校へ転向したが室内を見回して嫌な予感がした。円香と同じクラスに柚月という女子がいてポニーテールの女子・世莉とその取り巻きに放課後、首吊りトイレできもだめし言われていた。5年前に4階の女子トイレでいじめを苦にして首吊り自殺した女子の霊が出るという噂だった。このとき円香もクラスのルールを教えてあげると言われた。トイレで柚月は世莉に頬を叩かれた。取り巻きがトイレを出ようとするとドアが開かず、天井からたったいま死んだような首吊り死体が揺れていた。柚月は首吊り死体に抱きついた。そして柚月は死体を下ろそうとしていた。円香も柚月に手を貸して死体を下ろそうとした。世莉たちが驚いたらドアが外れ、悲鳴を上げて逃げ出した。ロープを外したら女子生徒の幽霊は消えていた。世莉たちは男子教師に柚月と円香が死体に触ったと訴えたが教師は幽霊なんかいるはずがないと言い、柚月はおかしいのは世莉たちだと言ったら世莉は泣き出した。柚月の姉が首を吊った女子生徒だった。そして柚月は怪談話を聞いて、姉に会えるかもしれないと思い首吊りトイレのきもだめしに世莉たちと行ったのだった。

ひとは自分が怖い目に遭わないと反省しない。


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