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読書を楽しむ「ユッシ・エーズラ・オールスン 特捜部Q カールの罪状」

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過去の未解決事件を扱う

コペンハーゲン警察の専門部署「特捜部Q」

人類史に残る極悪人たちの誕生日に合わせ

2年ごとに世間の目を引かないように

人を殺している殺人鬼を追う

シリーズ第9弾

アダムとデボラは若い頃、信仰復興集会で知り合い、すぐに息子を授かったが息子は20代で自ら命を絶った。息子は集団いじめに遭って嫌がらせを受けていた。3人の学生が徒党を組んで危険ないじめをしていた。ふたりは復讐心と相手を罰したい気持ちでいた。

1982年。大学に雷が落ちて学生グループ7名の内6名が亡くなった。助かったひとりは落雷の瞬間に跳ね飛ばされて助かった。学生の名はリスべト。彼女はグループのメンバーからいじめに遭ったり無視されていた。

アダムとデボラはアダムが開発していた化学製品の取引を通じてリスベトと知り合い、3人とも他人を傷つけるという恥ずべき行為を軽蔑し、強く増悪していた。

アダムとデボラの息子をいじめていた3人はドライブ中にスピードを出し過ぎて道路わきの木に激突し死んだ。誰もその原因を突き止められなかった。

アダムとデボラとリスベトの3人は26年間の間、まったく自分勝手な理由から他人の人生を破壊した男女14人を選び出し処刑を実行した。処刑方法は、都度変えた。失血死、銃による自殺、一酸化炭素中毒、溺死をよそおうなど様々だった。処刑は一定の間隔を置いて行い、処刑日は人道に対する罪を犯した有名な人物の誕生日と一致させ、死体のそばに塩だけ残した。

殺人捜査課課長ヤコブスンは、一人の女性が60歳の誕生日に自殺した。女性が32年前に不審な爆発事故で亡くなった男の子の母親だと気づく。それを発端に事故や自殺に見せかけた同様の不審死が2年ごとに起きていた。

特捜部Qのメンバーは必至で捜査を続けた。そんな時にメンバーのひとり警部補のカールがコカイン取引に深く関わっているとオランダ警察からヤコブスンに連絡が入った。シリーズ第1作目のステープル釘打ち機事件が絡んでいるらしいがすべては次回最終作で明らかになるらしい。読まずにいられないという本がある。そういうシリーズ物のひとつが特捜部Qです。本を楽しく読めれば気に入るかも知れないが判断は人それぞれにお任せです。


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