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読書を楽しむ「神永 学 ラザロの迷宮」

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ルームシェアしていた友人ミオと

連絡が取れなくなったと

藤木ナミが警察に駆け込んできた

ふたりはキャバクラで働いていた


その警察署に大型ナイフを手にした青年が

大量の血で染まったシャツを着て

立っていた

青年は「ラザロ」と言い

「助けて・・・ください」と言った

ナイフを所持した青年は言葉を発した後、意識を失い病院に搬送された。青年は身許を保証するものを身に着けていなかった。それと記憶を喪失していた。青年はAと呼ばれた。青年Aの担当は世田谷署捜査課の美波紗和刑事と本庁の久賀瑛人警部に決まった。Aは事件前の記憶を全て失っていた。警部は事情聴取でAの身体に付着していた血は、A以外の誰かのモノだと判明したことを伝えた。ラザロと言う言葉について質問した時にAは「やめろ」と大声を発した。ラザロは「ヨハネによる福音書」に登場する、イエス・キリストの友人の名で、病で命を落としたが、憐れんだイエスが、墓に向かって「ラザロ出てきなさい」と言ったら、生き返ったとされる人物だった。久賀警部の提案でAの記憶を取り戻すために催眠療法を実施することになった。Aの過去に何があったのかが判明した。幼少期に母親の恋人から虐待を受け、母親からも存在を否定され、自殺を図るほど追い詰められていた。

ミオは佐倉澪と不動産会社の契約書で判明した。部屋には所有物が残されたままでノルというアーティストの歌を好んで歌っていたことが分かった。ノルの顔は、ミオと瓜二つだった。


ペンションで起きる殺人事件を

解決すると言うイベントに参加した

男女8人

そのペンションで3件の

本当の殺人が起きる

月島理生と永門学はペンションで起きる殺人事件を解決するという謎解きイベントに参加するため湖畔のペンションにやって来た。イベントの参加者は新城、愛華、亜人夢、アッシュ、夏野、辻村玲の8人だった。メイド服を着た女性Mがイベントのルール説明をはじめた。これから3件の連続殺人事件がはじまるので犯人が誰なのかを推理してくださいと言った。そして犯人はこの中にいますとも言った。フロントには島田と内縁の妻・かなえと10歳の子ども・篤がいた。やがてフロントの奥の部屋で島田とかなえが本物の死体で発見された。第2の殺人の犠牲者は夏野だった。第3の殺人の犠牲者は辻村玲だった。参加者は、携帯を没収され、扉は全て閉じられ逃げ出すことが不可能だった。スピーカーからはMが謎を解いて、犯人を特定するまで、ペンションから出ることはできないと言った。


全く別だった事件は、次第に繋がりをみせる

事件は、ラザロの言葉の意味にあった

やがて驚愕の真相が明らかに!

ウラが表に、オモテが裏になる


序章を読んだところから読者は、作者の罠に嵌り、第一章を読んだところで表の話を信じてしまう。裏の話を知りたい人は自分で読むしかない。


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