映画を楽しむ「サイドウェイズ」

カルフォルニアのワイナリーを巡るワインの旅が映画のストーリーに
組み込まれている大人の煮え切らない恋愛映画という感じです。

日本人の俳優で大人の映画というのは、それも恋愛映画というのは
どうもピンときません。
だから役者の設定を間違えているのではと思ってしまいますが
じゃあ誰がいるかと考えるとパット思い浮かびません。

中年のシナリオライター道雄が親友の大介の結婚式に出席するために
アメリカへやってきました。
大介は、アメリカへ俳優を目指して行きTVヒーロー「キャプテン・ニンジャ」で
一世を風靡しましたが、この作品以外にヒット作がなくレストランの雇われ
店長をしていました。
その大介がオーナーの娘と結婚することになり道雄はアメリカへきました。

大介は、独身最後の1週間を楽しむために道雄を誘い、ラスヴェガスへ
ドライブ旅行と決め込んでいましたが道雄はカルフォルニアのワインの産地
ナパ・バレーへ行くものとばかり思い込んでいました。

この中年男ふたりが旅先のレストランで道雄の知り合いマユコに偶然会い
大介がマユコの友人のミナに好意を寄せてストーリーは進んで行きます。

結局、ふたりはマユコがワインショップに勤めていること、ミナがレストランで
アルバイトをしながら画家を目指していることを知り、ナパ・バレーに滞在
することになります。

道雄とマユコは、道雄がアメリカに留学生できていたときの家庭教師と
生徒という関係でした。
そして、道雄はマユコに恋心を抱いていました。

大介はミナに婚約していることを隠し、道雄はマユコとの煮え切らない
関係を保ち続けます。

映画の中でワイナリーを巡るシーンは緑が豊かでワインもおいしそうで
いいなぁと思いながら観ていました。

結局、大人の恋愛は、大介はミナに婚約していることがバレテフライパンで
殴られ目が覚め、道雄はマユコに勇気を出して会いに行きますがマユコは
そのとき空港にいて東京へ向かう飛行機を待っていました。

音楽は、困ったときはいつでも何度でも私が助けてあげると静かにスクリーン
の中で囁くように歌います。

日本人が主役の全編アメリカロケの日本映画で大人のお遊び映画です。
ワインの好きなひとにはお勧めの映画です。