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読書を楽しむ 「神様のカルテ」

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この本を読むとこころが洗われます。
自分も気持ちだけは、がんばらなければいけないと思ってしまいます。

主人公は、大学の医学部を卒業し地方都市の一般病院・本庄病院に
勤務している内科医・栗原一止です。
この病院は、24時間365日対応という看板を正面玄関に掲げ医師不足
状態であるにも関わらず勤務している医師も看護婦も看護師も辞めないで
40時間勤務であろうが患者のためだけに働いています。

一止(いちと)は、夏目漱石の本を愛読し、趣味は将棋です。

彼は、松本城の近くの元旅館の一室を下宿として利用している。
建物は幽霊屋敷みたいな2階建ての木造家屋です。
彼には、榛名という細君がいます。
彼女は、山岳カメラマンを職業としています。
この幽霊屋敷は御嶽荘と呼ばれ毎日部屋に帰ってこない人々が
部屋を借りて住んでいます。

病院には、助かる可能性のあるひとと助からないひと(がん末期患者)
がいて、死に行くひとに可能な限りの医療行為を行うことにどんな意味が
あるかと一止は問います。
心臓だけが動いている期間が延びるだけのひとに薬を投与しても
これが生きるということなのかと。
そして、彼はある患者さんの容態が急変したときに、このままで見守ろうと
言います。

神様のカルテは、医師不足の病院に勤務する医師や病院スタッフの気持ちと
患者の気持ちとたまに帰る御嶽荘での隣人との交流と医師を支える細君の
こころ温まる気持ちを前面に出し、ひとはどうにもならないときでも自分と
周りのひとびとのつながりを大事にしていれば理解されるから大丈夫だよと
読書が教えてもらっているような内容になっていて好きです。







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