映画を楽しむ「ルノワール 陽だまりの裸婦」
裸婦像を描く、晩年の画家ルノワールの物語
画家ルノワールの晩年を映画化したものです。
ルノワールの名は知っているがどんな人物なのかは知らず映画を
通して少し知ることができました。
1915年コート・ダジュールの屋敷にルノワールはいました。
この屋敷へルノワールの亡くなった妻の指名で若い女性デデがモデルと
してやってきます。
屋敷にいたルノワールはリューマチ性の疾患で両手が多少不自由で
また左足も膝が痛く、イスに座って日常を送っていました。
彼を支えているのは使用人の女性たちで中にはモデルになった女性も
いました。
デデは、モデルとしては最高だとルノワールから評価を受けました。
裸になった彼女をルノワールは光を吸い込む肌だと絶賛しました。
屋敷は、緑の林と目の前には海が広がり、映像が6月の季節にふさわしい
色で観ていてうっとりします。
ルノワールは毎日彼女をモデルに裸像を室内で屋外で描いていきました。
ルノワールには、息子がいますがふたりとも戦争で手や足に大きな怪我を
しました。
映画の中では、兄のジャンが松葉杖で戦争から戻ってきます。
そして、デデと相思相愛になります。
ルノワールは、自分は芸術家ではなく職人だと家族には言っていました。
彼は最後の作品「欲女たち」を描きます。
淡々と晩年の人生を過すルノワールを観たいひとにはお勧めです。
TSUTAYA DISCAS 2014.6.12鑑賞