読書を楽しむ「東野圭吾 クスノキの番人」
住居侵入、器物破損、窃盗未遂で留置所にいた直井玲斗は
亡き母の異母きょうだいを名乗る女性・柳澤千舟から
クスノキの番人を依頼される
そのクスノキは東京から電車で1時間乗車し、バスで10分乗車し、登り坂を歩いた先の階段を上り切ったところにある月郷神社の境内にありました。新月の夜に、クスノキの中に入って伝えたいことを念じることでクスノキが念じた人の思いをすべて記憶する。そして、満月が近づいた夜に念じたひとの血縁者が思いを受け取ることができる。
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。その番人を任された青年・玲斗とクスノキのもとへ祈念に訪れる人々が織りなすファンタジックな物語。なんとも奇想天外な発想でこういう物語が書ける人が日本にいて、本を読むことができることに幸せを感じる。