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読書を楽しむ「太田哲二 世帯分離で家計を守る 改訂版」

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これは世帯分離によって

国民健康保険の高額医療費(自己負担限度額)が

下がったというお話と

介護保険料や介護サービス費が安くなったというお話

家計が苦しいときに社会保障負担費をどう減らすかがこの本のテーマ。

世帯分離の例題。家族がいて夫婦一組と祖父の3人で同居している。祖父は年金暮らしでこの家の世帯主は自営業の夫。同居している祖父の異動届を役所に出すことで世帯主にすることができる。このことで祖父の介護保険料が7万円台から2万円台に減少したほか介護施設のサービス料や後期高齢者制度の保険料などが安くなった。世帯とは居住及び生計を共にする者の集まりであり、生計が別になれば別の世帯とすることができるということがその理由だ。同居の夫婦でも法律が変わり、夫婦間であっても生計を別にしている実態があれば世帯分離ができる。夫婦に共通の水道光熱費はお互いが年金や給料から出しあっていればOK。生活費は別々で預金口座も別々に持っていれば説明はしやすい。世帯分離の方法は役所の窓口で書類を出すだけ。質問されたら生計を共にしていないと答えればいいらしい。世帯分離することで年金収入だけの高齢者が息子夫婦と同居していても独立した世帯主になったので介護保険料の所得基準が変わり、そのことで利用者負担の割合も変わる。世帯分離のデメリットは同居している家族の中でふたりが要介護者になると支給される利用者の負担上限額が世帯でカウントされマイナスになるので注意が必要。同一世帯では介護サービス費などの合算ができるが、別世帯では合算ができないので結果として割高になることがある。世帯分離は社会保障費負担を調べてマイナスになるようなら家族内の組み合わせを変えて申請するとか、世帯合併するとかもときとして必要になることがわかった。

夫婦の場合は働いていなければ夫の方が収入があり、妻の方が少ないので社会保障のお世話になるときにはメリットがある。


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