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読書を楽しむ「沢村香苗・井熊均・木通秀樹 シニアのデジタル化が拓く豊かな未来」

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高齢化社会の施策の行き詰まりを避けるために

シニアの生活をデジタル化したらという内容

ネットワークやアプリケーションだけでなく、身体機能の補完機器を使用することも含まれている。人間の寿命が延びるということは死なない身体になりつつあるいうことになり、主な理由は生活の質が向上したとか、医療技術の進歩とか、生活習慣病の予防効果とか、社会保障制度のおかげとか、健康への関心の高まりとかと言われている。反面、死なない身体や衰えない身体を持つことで長い余生を送らなければならなくなっている。シニアはこの長い余生に対応した生活ができているかというと既存の老人のイメージでは、そこのところが改善されていない。長い余生を夫婦で過ごしているひともいれば、単身で暮らすシニアもいる。シニアになると身の回りの世話(食事・入浴・着替え等)も年々手抜きになってくる。買い物もしなければならないし、銀行へも行かなければならないし、病気にもなりやすいし、毎日が日曜日でTVなどにかける時間が長くなるであろうし、仲間はどんどんいなくなる。アパートを借りるには身元保証人が必要だし、ひとりでは対応できないことが増えてくる。また、新しい変化に対応する新しい判断も求められる。加齢とともに認知や判断能力の低下も懸念され、それらに対応しなければならない。そういうシニアの不安をデジタル化でなんとかしようということが書かれている。シニアは時間の使い方を見通せず、お手本となるものもないので、ならばデジタルで不安等を補うということ。スウェーデンではパソコン法という法律があり社会全体のIT化が進んでいて、公的な手続きはすべてインターネット。日本でデジタル化ができればよいが現状は高齢者が期待すべきモノを目にしていない。スマホは初心者にやさしくない。パソコンはもっとやさしくない。


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