読書を楽しむ「西尾維新 人類最強のヴェネチア」

水都ヴェネチアに溺殺魔・アクアクア現る

19歳の女の子で心理学の権威・軸本みよりは音信不通の人類最強の請負人・哀川潤を探しに万里の長城までやってきた。そして一緒にヴェネチアへ飛んでくれと言われる。ある川に7本の橋が架かっていて、それぞれの橋を1回ずつしか渡らずに、すべての橋を渡れるかという問題を教授がゼミの学生に出して答えはできないというはずだったが生徒全員ができてしまったためヴェネチアの橋の検証を依頼され出かけることになった。ヴェネチアへ行くことはできたが財布の中身が心細くなり助っ人を呼んだ。鴉の濡れ羽島在住のパトロンのメイド長・斑田玲がお金で不自由はさせませんとやってきた。ヴェネチアの高級ホテルに滞在していたアメリカ在住の女優が逆さ槌吊りにされ金魚鉢くらいの水槽に頭を入れられ殺された。先月もフランス人観光客のカップルが高潮で殺されていた。そして殺人犯にアクアクア（水の水）という異名がついた。溺殺殺人犯は4人目の犠牲者としてガラス職人を選び、どろどろに溶かしたガラスを飲ませて殺した。アクアクアと呼ばれる殺人犯の魔手は、請負人たちにも迫っていた。犯人はどうして溺死にこだわるのか？その謎は本を読んでのお楽しみ。