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読書を楽しむ「西澤保彦 赤い糸の呻き」

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シティホテル<ネオ・アルテ>の

1階のエレベータから乗った乗客は6人

9階から乗った乗客は2人

乗客の1人は指名手配中の強盗殺人犯だった

乗客の2人は張り込み中の刑事だった

エレベータが10階11階と上昇しているときに地震があり

自動的に停止し、停電になったが揺れがおさまると動き出した

12階で停止し同時に照明が再点灯した

9階から乗った中学生の男の子が首を刺されて倒れていた

1階から乗り込んだのは15階のチャペルの結婚式の招待者の呉原と春藤。式の見学者の杣人と強盗殺人犯の不二門と早瀬刑事と岩渓刑事。9階から乗り込んだのは真紅の薔薇の花束を持った中学生鷹栖と女子高校生の兼広だった。そして事件は不二門の犯行ということで決着がついた。

事件の2年後、早瀬刑事が事件をこっそり調べなおしていた。そして、雑居ビルの狭い路地で事故死した。

岩渓智花刑事は、通り魔事件で左足を骨折して車椅子生活を余儀なくされ、弟・智久の妻・真音に身の回りの世話をしてもらっていた。早瀬刑事が事故死したことで2年前の事件が気になり岩渓刑事は真音と事件の推理をはじめた。

人生には予期せぬ時に出会った人を運命の赤い糸で結ばれていると勘違いするひとがいる。不二門は結婚式の花嫁を、早瀬は女子高生を、そして、もうひとり・・・・・。ここから先は知らぬが仏。


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