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読書を楽しむ「J・D・ロブ 死を運ぶ黄金の卵」

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ニューヨーク市警殺人課の

警部補イヴとパートナー・ピーボディが活躍する

黄金の卵 毒ガス殺人事件

小児科医ケント・アブナーに顔見知りの女性配達員が小さな荷物を届けた。差出人に覚えはなかったが箱を開けた中に安物の金の卵が入っていた。容器を開けると毒ガスが発生した。第一の殺人事件が発生した。結婚して40年のケントの夫が発見した。夫マーティンは私立学校テリーサ・A・ゴールド・アカデミーの校長だった。第二の殺人事件は、ブッククラブの主催者エリーズ・デュランが金のガチョウというところから荷物を受け取った。箱を開けると安ぴかの金の卵が入っていたのでフックを外したら毒ガスが発生した。彼女の夫はコロンビア大学の教授だった。ケントは情のあるひとで誰かを傷つけることをする人ではなかった。エリーズも同じだった。ケント殺しで恨みをもっていた人物がふたりいたが癇癪もちで犯人像に反していた。エリーズの夫がコロンビア大の前はテリーサ・A・ゴールド・アカデミーの教授だった。テリーサ・A・ゴールド・アカデミーでは8年前、校長のロッテ・グレインジが職員の問題やいじめやカンニングの問題に対処するより、金持ちの親たちの機嫌をとることに関心があって教師たちのグループが理事会に苦情を申し立てていた。これによりグレイングが学校をやめ、マーティンが校長になり校風を変え、対策を実行し、改革を起こしたことをエリーズの夫から聞いた。犯人はほかの人間が被害を受けないように被害者がひとりでいるときを狙って計画を実行している。知識と技術を持っていて有毒化学薬品に関わる仕事をしていたことがあるのではと推測された。マーティン校長はいじめやカンニングした生徒を懲戒処分にした。それにより金持ちの親からの寄付が取り消され、生徒たちもやめていった。私立高校の内部の腐敗。アメリカでは恵まれた家庭環境に生まれ、才能や能力のある若者をゴールデンボーイ、ゴールデンガールと呼ぶ。犯人の動機を知るには本を読んでのお楽しみ。


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